僕はまんちん

モラトリアム期間満喫中。大学三回生

支払いからの逃避行


15日の夜に一体何があったのか、ここに書き記そうと思い、遂に私は筆を取った。この記事はiPhoneで書いているが、その辺はどうだって良い。

15日、プールから帰った後に自宅にて1時間程の仮眠を取った私は、水着を着たまま池袋へと向かった。塩素のかほりがするものの、洗濯物が増えるのは親に申し訳ないという気持ちから水着にTシャツで出かけたのだ。親思いの息子である。決して着替えるのが面倒という理由ではない。着替えるのが面倒だったというわけではない。

この日の飲み会は前に務めていたバイト先の面々とであった。そのバイト先は本当にダメな人間しかおらず、普通の人も居たがダメな人間が目立ち過ぎてもはや他の人間は記憶に無いという方が正しい。その一部をここに紹介しておこうと思う。

Sさん…三十路、身長150代前半、大学時代は神保町の古書店にて立ち読みをし過ぎ単位を取りこぼしたあげく中退、その後フリーター街道をひた走り今に至る。「俺は長男だから、親が死んだら土地とか家とか俺の物」ということを酔うと語りだし、周りの人間に「お前は長男?え、違うの?それじゃあ家とかもらえないねー」などと言う。もはや彼の今後を支えるのは長男という家庭内ポジションのみである。特筆事項としては歯磨きをしないので口が臭い。

Kさん…四年生大学を卒業後、六年生大学へ通い直すすごい人。10年大学生という自伝を書いたら売れるのではないかと密かに私は期待してます。

Mr.T…ビートルズに憧れロンドン留学をしたのちに帰国。留学を終えて汚い英語とコカインの吸い方を覚えてきた。ドラッグに手を出したかどうかの真偽は定かでない。

Oさん…高校一年時に単身上京。露出で前科二を持つ、フリーターをしながら学費を貯めて現在医療系の専門に通う偉い人


私はその日、これから起こるであろう酒の場に言い表せない何かを感じており、無事に帰ることは出来ないであろうと思った。戦場へ向かう兵士はこういう何かを感じながらも臆する事なく戦地へ赴くのであろうか…
近頃良い感じの関係であるA子さんから「今日は飲み会ですよね?その後でいいので電話できますか?」と聞かれたものの「無事に帰ることができたらば」と弱気な返事しかできなかった自分が情けない。私の眼前に立ちはだかる池袋の街並み、その日の池袋には確かに黒い靄のような何かが立ち込めていた。


導入部分が長くなり過ぎたので要点をまとめてさっさと終わらせよう。

飲み会の終盤、バイト先の新人社員が偶然同じ店に来た。Kさんが完璧に出来上がり、新人社員にベタベタと絡んでいたので、我々は彼等を放置して帰った。支払いからの逃避行である。結局目を覚ましたKさんが頭を下げて新人社員に諭吉を二枚払ってもらうことにより店を出ることができたらしいことを後日聞いた。新人社員よ、良い社会勉強になったであろう。私たちとKさんはまだ友人で居られるのだろうか、しばらくはKさんと顔を合わせるのを控えようと思う。その後私はAさんと無事に電話をして翌日お茶を飲みに行った。
f:id:you_cant_hurry_love147:20130817165219j:plain
その事についても時間があれば書こうと思う。ワリカンなんて甘い考えを念頭においてでかけるのは控えよう