僕はまんちん

モラトリアム期間満喫中。大学三回生

常連さん


ごきげんよう。今はバイトの帰りの電車内。夜シフトのあるバイトに就いて、家族と夕飯を食べる機会が減り、少し悲しい私です。あと一年半もすれば就職をして1人暮らし…今はもう少し家族といる時間を作りたいわん


今日は最近良い感じのAさんと図書館で勉強したのちに喫茶店へ行って珈琲をいただいてきた。Aさんと私は住んでいる沿い線こそ違えど、二つの線が徒歩10分程の距離に近づく駅があり、度々そこで会っている。その時に使う喫茶店が毎回同じであり、遂に今日、常連客のようなおもてなしを受けることができ感動をした次第である。

その喫茶店はおじさんとおばさんが経営していて、いかにも古めかしたお店であり、店内はとても女の子を連れて行くという雰囲気で無いが、ノスタルジーな空間が好きな私の趣味でAさんを連れて行ったところAさんも大変気に入ってくれた。

初めてそこのお店へ行ったのはAさんが待ち合わせに遅れると言った日の事だ、外で待つのは暑かったため喫茶店に入って待つ事にした。その日私は意味も無く浴衣を着て出掛けていたために、単身浴衣で入ってきたおばさんは席について親しげに会釈する私を見て

「誰だっけこの人(´・_・`)」

と困惑をついぞ口に出してしまった。それを聞いたおじさんが

「こら、放っておきなさい!お客様に失礼だろ」

とおばさんを注意していたのは良い想いで。それからは何度かAさんと通い、今日遂に席につくと

「あら、浴衣の若様と姫ちゃま!いらっしゃい」

と声をかけてもらえた。

「アイスコーヒーをください」

「珈琲は甘いのだよね!」

「いいえ、違います」

「あら(´・_・`)」

まだしっかりと覚えてもらえて居ないが、おばさんだから許してしまう!おばさんお茶目で可愛い。このおばさんは前にAさんが明太子スパゲティを頼んで、食事の最中にフォークを落とした時、サッと替えのスプーンを持ってきてくれた。危うくAさんは両手にスプーンを持ってスパゲティを食べる事になりかけた。このエピソードから伝わる様にお茶目で可愛いおばさんなのだ。どうです?皆さんもこのおばさんに会いたくなったでしょん

そして今日はお会計の際に

「これ貰い物だけどあげるわ(´・_・`)」

とお煎餅をくださいました。ありがとうおばさん。

今僕らが生きるこの国は利益ばかりを目的にしたチェーン店がわんさかと増え、そういった店の店員さんはどんな時でも作り笑顔を上司から強要されていて、対応もマニュアルどうりで、私は大体のお店に行くとまるで機械と話しているかのような居心地悪さを感じている。そんな中でこういったお店に巡り会えるのは幸運だなと思う。
これからもよろしくお願いします。