ダメ人間は一日にしてならず

NHKにようこその佐藤君、げんしけんの斑目さん、四畳半神話体系の私。冴え無い人間、うだつの上がらない人間、神様の恩恵にあやかったことも無いようなダメ人間。そんな彼らの奮闘する姿、変わっていく姿を素敵に思う。

私は高校時代に2chの人々とmixiを通じて仲良くしていたことがある。匿名掲示板である2chとmixiがどうリンクしたのかであるが、某板に経ったスレがきっかけであった。

「mixiを始めたらリア充になれるって聞いて始めたのに友達ができない」

というスレタイであったと思う、スレ主がアカウントを晒して心優しい人間が友人申請をしてあげるという流れになり、その時のスレ主のアカウント名が鉄アレイ

だったので「鉄アレイとダンベルと」などとよくわからないコミュニティが発足し、そのスレを見ていた50人くらいがそこに参加した。私もそのうちの1人として、mixiに新規登録をし、鉄アレイとダンベルとの面々と交流を始めた。

やはり2chから発祥したコミュニティということもあり、そこではダメ人間であればある程周りの称賛を得た。真偽は定かで無いが、そこのコミュニティにいる人々にとって友達いないのは当たり前、リアルで友人と遊んだなどと言えばリア充おつと言われてしまう。逆にニートや引きこもりは面白いという様な扱いを受けるのである。現実世界と正反対だ。このコミュニティにはどっぷりと一年くらい浸かっていた気がする。このコミュニティに入った当時、私には同じ高校に通う彼女が居たが、彼等の発言を見て（彼女のいる私が皆と同じ土俵に立っていいわけがない。）と考え別れたりもした。ダメ人間は一日にしてならず！日々の鍛錬により一人前のダメ人間は完成するのだ。

最終的に「2ch発祥のくせして匿名で馴れ合いすぎだろお前ら！」と正にお前が言うなというような彼らに対する嫌悪感情を持ち、そのコミュニティの面々に毒を吐いて退会した。勢いに任せてmixiを退会したものの後悔をしている。妙なこだわりを持たずに続けていたらよかった。良い友人を大勢失った。あのコミュニティには私の高校生活の一年間があったのだから。

彼等と縁は切れてしまったものの、その時の考え方は私の中に色濃く反映されている。私はダメ人間が大好きだ。やはりそういう要素の入った人間でなければ面白味に欠ける、テンションや勢いだけで面白いと言われているような人とは何故か距離を置きたくなる。そして私もどこかダメな人間でいたいと思う

上記に書いたようなキャラクターに憧れるのは、きっとこの様な過去があったからだと思うのだ。

ダメ人間は一日にしてならず。人に好かれ、愉快だと思われるダメ人間になりたければ、日々考えベクトルを間違えた努力をしなければならないのだ。