僕はまんちん

モラトリアム期間満喫中。大学三回生

眠れる獅子の会

大学生活が始まり、早二年と半年が過ぎている。この期間を思い起こすと濃厚な記憶は全てバイト先の人間関係で彩られている様だ。

一年の始め、私は二つのサークルへと加入をした。ひとつはダイビングサークル、もう一つはダンスサークルである。

海の中の世界はどれほど美しいのであろう。青く澄んだ海の中、魚と一緒に海中散歩、気分はさながらリトルマーメイド。そんな素敵な水中生活をサークル仲間の女の子と共にしたい!と期待をこめて入ったダイビングサークルであるが、曇りの日は低気圧で立ちくらみ、腹が減っては低血糖症状、ブランコに乗れば酔ってしまう身体の弱い私が水圧の変化に耐えられるわけもなく、一回目の潜水で気持ち悪いと急浮上し嗚咽音を響かせながら波に流されなんとか浜まで辿り着いた。その後私はあっさりとそのサークルから姿を消した。そもそも肺呼吸の人間が海に潜るなんて非人道的なのだ阿呆か!

ダンスサークル、最初二ヶ月は体育館で音楽を流し、それに合わせて身体を動かせばそれがダンスだと教えられ自由気ままに自己表現を大いに楽しんだ。女子も多く居てこのサークルに入れば青春謳歌間違い無しと思われたが夏休み直前に先輩達からの急激なカミングアウト。実はガチンコサークルらしく「夏休みもチーム毎に集まって練習し演技を完成させて、夏休み明けには大会だ!!」などと言うありがた迷惑な話をうかがい、さっさとフェードアウトした。大学生活まで部活気分とはこれだから脳筋野郎は嫌いなのだ!


サークル活動が無くなり暇になった夏休みを使って始めたバイトがとても良い場所であり、そこでの人間関係によって私の数々の思い出は作られてきたが、大学生活はひたすら孤高を極めていた。孤独ではなく孤高であることは間違えないようにしていただきたい。


この様な経過を経て今の私があるわけだが、げんしけん並びにげんしけん2を観ているとやはりサークルも良いなという気持ちになる。なんというか、大学を卒業した後も帰る場所が欲しい!しかし既存のどんなサークルに入っても活動内容はBBQやボーリング等で微塵も楽しさを感じない!


な        ら          ば        !        !

作ろうではないかサークルを

と言うことでどんなサークルにしようかと考えた結果、私の様に生まれ持った才能のベクトルが男女でつるんで楽しそうにしている大学生とは少し逸れたがために、その力を発揮する場が無く溢れ出る才気を持て余している人間が集うという精鋭サークルはどうであろうという結論に辿り着いた。
サークルの方針に合わせて考えた名前が眠れる獅子の会である!どうだ!かっこいいだろう!きっと他の学生からは「ねむしし」などという略称で呼ばれる程親しまれ、敬われ、恐怖される存在になることうけあいである。楽しそうにしている男子どもは我がサークルに恐怖し小便を漏らして女子に嫌われてしまえ!おらわくわくしてきたぞ