僕はまんちん

モラトリアム期間満喫中。大学三回生

ワイルドサイドを歩こう

この時期になると思い出す。一夏の思い出。
一夏の思い出と言えば青春時代の甘酸っぱい記憶と考える人が多いかと思われるが、私の云う一夏の思い出とは男臭い甘くも酸っぱくもないただ苦々しいだけのゴーヤの様な味わいのある思い出だ。

私は去年、何も成す事のできない自分に不甲斐なさを感じていた。何も成す事のできないというが、別に何か成したいわけでもなかったが、とにかく無茶をしたいという気持ちだけはあったのだ。

LOU REEDも歌っているではないか
「ワイルドサイドを歩け」と
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私はワイルドサイドを歩く人間になりたかったのである

そして私は友人2人と友人の友人1人、計4名で徒歩旅行というものを企てたのだ

当初予定していたのは池袋〜九十九里浜という80km程の行程だ。

旅の一週間前になり、私の耳に聞きたくもない情報が入ってくる

「法政大学の野宿同好会が、市ヶ谷〜三島まで歩いてるらしいよ」

前々からその名を聞く事はあったが、あの阿呆サークルめっ…まさか同じ時期に同じことを考えて、しかも我々より35kmも長い行程を選ぶなんて…

一体なぜ対抗意識を燃やしたのかはわからない。そもそも面識も無い人たちなのに。それでもそこには学生同士としての負けれない戦いが私の中にだけあった。九十九里浜を目標にしていた私達は己を恥じて、せめて三島は越えようと沼津市をゴール地点に決めたのだ。

こうして男四人の旅(1人寝坊で不参加、2人熱中症でダウンとなり、実質私1人)が始まったわけである。

夜の箱根越え
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