僕はまんちん

モラトリアム期間満喫中。大学三回生

喫茶店にて

父親が58回目の誕生日を迎えました。
私の父親は大きな欲がこれと言って無く、地方国立大にて学生運動に精を出したのち、サラリーマンとして子供を三人育ててくれたすごい人なのです。

父親の好きな物は5つ
豆腐、油揚げ、時代小説、タバコ、ランニング
これがあれば生きてゆける人であると息子の私からは見て取れます。


テスト期間真っ只中にいる私の日曜日の予定は
バイト→旧友とお茶→父親へのプレゼント購入→帰宅→勉強
といったものでした。いやあハードですね


予定通りバイトを終えて、夕方から旧友と珈琲を飲みにでかけました。
待ち合わせは東京の池袋、相手はK谷という男、彼は私が前のバイト先で知り合った人間であり、カナダへの留学を経た彼が私に唯一伝えたことは「ブロンズのおぱいマジビッグサイズ」ということでした。そんな彼も今では立派な社会人をしているわけです。

彼との雑談内容はどうでもよいので割愛します


彼と利用した喫茶店で、なんと私に素敵な出会いがあったのです。

アイスコーヒーとサンドイッチを注文する私、レジでなんとなく店員さんに

「サンドイッチの具はトマトが嫌いです。トマトは口の中でぐちゃっと潰れるのです。」

と話すと、意気投合。他の店員さんに

「あなた達は元から友人なの?」

と聞かれるほどに楽しく会話ができました。外のテラス席に座り、K谷とダラダラと会話をしていると机を拭きに来た先程の店員さんが

「仲良くなったのでクーポンあげます」

とクーポンを差し出してくれました

「ひょっとしてこのクーポンのどこかには貴方のアドレスが書いてあるのですか?」

と冗談半分で尋ねると

「アドレスですか?じゃあ書きますねー」

と書いて渡してくれたのです。

何だか最近、人生が右肩上がり過ぎて恐ろしい。近々死ぬかもな…はあ


まあ、人間最期になってみるまでどれが運命の出会いかわかりません。もしかしたらこれが運命の出会いかも…そう思って全力でお姉さんと仲良くなってみようと思います。

父親には携帯灰皿を買いました。喜んでいたのでよかった。それではごきげんよう